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プロセス印刷と特色印刷【印刷知識】

先日、「ちょっとしたアイデア」という稿で某インテリアショップのショップカードを紹介した際に特色インクについて触れたのですが、その時は特に印刷についてまでは掘り下げなかったので、今日はプロセス印刷と特色印刷について簡単にですが説明してみようと思います。
(最後に話が出てきますので「ちょっとしたアイデア」の稿も読んでいただけると幸いです。)

まずプロセス印刷ですが、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)という4色のプロセスインキを刷り重ねることからそのように呼ばれています。
色の濃度は網点の大きさで表現され、各色の濃度を変更して掛け合わせることによって様々な色を表現しています。濃度の指定には網点が占める面積率を0%〜100%までの数値を用いて表し、0%だと点がまったく無い状態(紙色)で、100%だと点が埋まって隙間がない状態(ベタ色)になります。
たとえば、少しくすんだ感じの青色を想定した【C80% + M50% + Y20% + K10%】という指定をしたとすると、図のようになり刷り重ねられた結果は一番右のようになります。
この図では網点をかなり拡大して表示しているのでわかりづらいと思いますが、CMYK4原色の点の集まりが人間の目の錯覚を利用して擬似的に一つの色に見せているのです。

process_chart.jpg

同様に写真など階調のあるものに対しても4原色に分解された版を刷り重ねることで描かれているものを表現します。

photo_dot.jpg

一方、特色印刷はあらかじめ調合されたインクを用いて刷られる印刷方法。
ということは当然のことながら使用する色数分のインクが必要になるので、1〜2色などの少ない色数の場合やプロセス印刷の4色に加えたワンポイントなどで使われることが多いのですが、刷られた色味は予め調合されたインクの発色なので大変鮮やかで美しいものです。またプロセスインクの掛け合わせでは表現が難しい金、銀などのインクもありますので、特色ならではの演出も可能になります。

ここで前出の某インテリアショップのショップカードを思い出してください。そのカードで使われているベージュ色もプロセスカラーの掛け合わせで近い色味は表現できると思いますが、実際に見た時の印象はやはり違うものになってしまいます。(写真ではわからないと思いますが…)
プロセスカラーの場合は点の集まりで表現しているが故に濁った感じに見えてしまうこともあり、面で色を敷く場合には調合されたインクの発色の方が美しいということです。

ここまでの説明でおわかりだと思いますが、それぞれにはメリット・デメリットがありますので決してどちらが良いという話ではありません。
求める表現にはどちらが効果的かということで選択すれば良い訳で、このショップカードの場合は色ベタに白抜きのロゴという表現に特色印刷がマッチしたということですね。

最後になりますが、最近ではネット通販の印刷サービスでも特色印刷を扱えるところがありますので、名刺やポストカードなどご自分で作られたものを特色印刷で仕上げてみてはいかがでしょうか?
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